『 親睦会 : 閉会 』(地球星人作)

「いやぁぁ、やめてぇぇぇぇぇぇ!!」
いつものヨーコからは想像も出来ない、哀願の叫びが部屋中に響く。
ヨーコの膣壁の粘膜がクリーム状の媚薬を吸い取り始める。
それを、レザーパンツに固定されたバイブレーターの刺激が、さらに助長する。
両手で吊されたヨーコの腰が、引き気味になって、やがてブルブルと震えだす。
「あ・・ああ・・・あぁぁぁ・・・イヤ・ァ・・・」
「さすがに30世紀の媚薬(オットー謹製)は効きが早いですわねぇ。」
「や・・・やめ・・て・・・」
ものの1分と経たずに、切れ切れとなったヨーコの哀願は、集の加虐性に満足を与える。
同時に、集の冷ややかな眼は、レザーパンツの端からしみ出してきた液体を見逃さない。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、・・・イ、イヤ・ァ」
ヨーコの息が荒くなり、腰の震えはすぐに下半身全体の震えとなる。
「いかがしましたの? やけに気持ち良さそうですわねぇ。」
つま先がガクガクと震え、ヨーコの体重は手首に多くかかってきた。
集が壁のスイッチを「バン!」と、手荒く、たたき壊すように押す。
腹を立てているのではない。 サディストとしての高揚感が集を支配しているのだ。
集の冷淡な笑顔がそれを証明している。
鎖が空回りするようなガラガラガラと言う音と共に、ヨーコの手錠を支えていたフックが
下がり、ヨーコは糸の切れた操り人形の様に、ドサッと倒れた。
既にヨーコは声も出せず、苦痛に近い快感に支配され、全身が痙攣している。
「御気分はいかがかしら、ヨーコさん。」
集の問いに応え、ヨーコの下の口が、大量の潮を吹いた。 レザーパンツの端々から大量の
飛沫が溢れ、床をボタボタに濡らした。



「ガ・・・ァ・・・」
喉の奥に何かが詰まってしまったような、声にならない呻き声を絞り出すと同時に
極限までエビ反って、ヨーコは白目を剥いたまま、気絶した。
「あらあら、もっと我慢できなくて?」
集の視線の先では、潮だけでなく失禁された黄色い小水までが床を濡らし始めた。
「フフン、高校生にもなって、オモラシとはね。 ウフフフ、ハハハハハハ!!」
ヨーコの悶絶の吐息の代わりに、集の高笑いが部屋を支配する。
その高笑いに応えるように、床の液体が、そのシミの領域を広げていった。

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「出ませんねぇ。」
「何してんのよ猫娘は? 明日のショッピングの打ち合わせをしようと言ったのはヨーコでしょ!」
綾乃のディメカム(当然4人の専用回線となっている)に、ヨーコからの応答が無い。
その代わりに、まどかが綾乃のディメカムの中でわめいている。
「お家の方に、聞いてみましょうか? もう帰っているハズですから。」
「そうして。」
綾乃は通話料無料のディメカムを、自分の部屋の机に置き、ポシェットから携帯電話を取り出す。
ダイヤルをして待つことしばし。
「はい、山本でございます。」
ヨーコの母親が電話に出た。
「今日は、綾乃です。」

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「えぇ〜! 遊びに行った? 今頃から? どこに?」
携帯を切ってディメカムに持ち替え、まどかに説明を始めたところ、矢継ぎ早の質問が繰り出される。
「いえ、遊びに行ったと言うか、何か食事に誘われたとか・・・。」
「食事ぃ! 何処の誰よ? 野生の猫娘を夕食に誘う物好きは?」
「それが・・・、高取さんらしいんです。」
「高取? 誰?」
まどかの記憶に一片の欠落が出る。
「集さんです。」
「ああ、あのアブナイ、危険な、デインジャラスお嬢様ぁ。」
「それが変なんですよ。」
「そうよね。『あんなの』に誘われる方も誘われる方だけど、『あんなの』を誘う方も誘う方で
 どうかしてるわよ。 普通じゃないわ。 完全に変よ。」
「いえ・・・、そうじゃなくて・・・」
「何よ?」
「何か、私達も誘われているらしくて・・・。」
「え? 何の話し?」
「ですから、私達も高取さんの家で、食事をしているのではと・・・。」
「はぁ? 何を錯乱してるのよ。」
「錯乱と言われても、ヨーコさんのお母さんがそうおしゃっていて・・・。」
「じゃあ、ヨーコの母親が錯乱してるって言うの?」
「・・・いえ、そんな風には感じませんでしたが・・・。」
「じゃあ誰が錯乱しているのよ!!」
「さあ・・・? とりあえず高取さんのお家に電話してみましょうか?」
「そうして。 一番錯乱している可能性が大きい2人がいるんだから。」
「2人が錯乱しているかどうかはともかく、何かおかしいと思いませんか?」
「何がよ?」
「いえ、別に・・・。 ところでまどかさん? 高取さんのお家の電話番号わかります?」

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「そうだねぇ。 集君の家から反応があるようだ。 でもノイズがひどいなぁ。」
結局呼び出されたのはローソンだった。 
2人とも高取家の電話番号はもちろん、場所も解らなかったからだ。
「ヨーコ君、どうかしたのかい?」
相変わらず飄々とした言い回しである。
「錯乱してるのよ。」
「錯乱! ヨーコ君がかい!?」
さすがのローソンも、いきなりの「ヨーコ錯乱説」に驚きの声をあげる。
「まどかさん! 違いますローソンさん。 ヨーコさんは錯乱している訳ではありません。」
「ああ、それは良かった。 ヨーコ君に錯乱なんかされたら、来週の試合が苦しくなる。」
「それで、呼び出しには応答無しですか?」
「そうだねぇ、ずっと呼び出しているんだけど、おかしいなぁ。 応答くらいは出来るハズなのに。」
「手っ取り早く30世紀に転送しちゃえば?」
「う〜ん、それが出来ないんだよ、まどか君」
「何でよ?」
「集君のディメカムと相互干渉しているようで、転送が不完全になってしまう可能性があるんだ。
 僕の造ったディメカム同士なら相互干渉なんてしないんだけどね。」
「ローソンさん、高取さんのお家の周辺の地図、私達のディメカムに転送できますか?」
「ああ、できるよ。」
「ちょっと綾乃、何する気?」
「迎えに行くんです。 私達も『誘われている』みたいですから、行っても問題は無いでしょう。」
綾乃の目は静かに、だが確実に研ぎ澄まされていく。
「まったく、手間のかかるキャットピープルねぇ! 本当に行く気!?」
(・・・何か、おかしい・・・。)
綾乃の頭の中で、赤い信号が点滅を始めていた。

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バシャァ!!
バケツの水が乱暴に、気絶したままのヨーコへかけられた。
「ひぃぃ!」
完全に空調の整っている部屋の中とは言え、その水は氷水のように冷たかった。
あまりの冷たさのショックで残尿が少し飛び出した程だった。
「いつまで寝てる気でいらして。」
集は視線も向けず、後方へバケツを放り投げながら、気が付いたヨーコの頭を踏みつける。
バケツがコロンコロンと転がる音が、屈辱に彩られた表情のヨーコの耳にも届く。
完全にヨーコを見下ろす体勢になった集は、満面の笑みを浮かべ、背筋を走るサディストの
快感に酔いしれた。 あの、山本ヨーコを、完全に支配下に置いたのだ。
これ以上の快感は、ここしばらく味わったことが無かった。
一方、ヨーコは自分を取り巻く環境に、2つの変化を認めた。
自分の腰でさんざん暴れ回った、変態的な「凶器」の付いたレザーパンツは、いつの間にか
取り払われていた。 しかし胎内の違和感を伴う鈍痛が、もはや自分は処女性を失ったのだと
言うことを、思い起こさせた。 これ以上は無い、情けなさと、切なさと、悲しさ、悔しさ
そして集への怒りがこみ上げてきた。
しかし両手の手錠が、抵抗などできない事を悟らせるようにジャラリと鳴った。
「クッソォ〜!!」
しかし、いきなりのヨーコの怒りの叫びすら、さらに集を満足させただけだった。
怒りにまかせ、素足で踏みつけられている自分の頭を無理矢理引き抜き、倒れたまま集を
睨み付けた。 が、そこに2つめの変化があった。
集も全裸になっていた。 黒いボンテージは、そのかけらすら残っていなかった。
「な・・・。」
両手を腰にかけ、ヨーコを見下ろしたまま、艶然と微笑む集の眼に、ヨーコの背筋はゾクッとした。
女のヨーコから見ても、プロポーションは良かった。
バストはヨーコより大きいだろう。 腰回りの肉付きも良く、一応は弓道家らしいそれなりに均整の
取れた体格だった。
「な、何なのよ。 あんた。」
「あら、どうか致しまして?」
視線を外さず、ヨーコはゆっくりと、いや、ヨロヨロと立ち上がった。
その様子を、血走ったような眼差しで集は見続けている。
その微笑みがサディストの微笑みである事を、ヨーコは悟りつつあった。
ようやく立ち上がった、いや、直立しようとした瞬間、ヨーコの右頬を集の右手の甲が逆手に張り倒した。
バシン!
部屋中に響くようなもの凄い音と共に、ヨーコは再び床にはいつくばる結果となった。
右頬の痛みと衝撃は予想を超えていた。 ヨーコの小さなうめき声など、ヨーコ自身の耳にすら届かない。
さすがに武道の経験を積んでいる者の腕力は、見かけが華奢に見えても並ではなかった。
「誰があなたに立ち上がって良いと言いましたの?」
静かな、凛とした、しかし見下した言葉が、ヨーコの耳に突き刺さった。
「クッ・・・!」
再びヨーコの顔が、集の足に蹂躙される。
集はこれ以上ない快感に支配され、触れてもいない自身の性器から、ポタポタと愛液を滴らせていた。
「感じますわ、これ以上無いほどに。」
ヨーコへとも、自身へとも、虚空へともつかないセリフを放ちながら、クローゼットへ向かう。
あのクローゼットに集が向かうと、経験上、ロクな事がないとヨーコは思った。
何を取り出す気なのだろうか?
答えはすぐに出た。
ヨーコの眼には「漏斗」に見えた。
右手に持った物をヒラヒラさせつつ、集は微笑みながら、倒れたままのヨーコに歩み寄る。
「解ります?」
集が声をうわずらせながら近付いてくる。
「漏斗と言うものですわ。」
(見りゃ解るわよ・・・。)
言葉に出せないのが悔しかった。 言葉に出せば、この半分錯乱したような倒錯女に何をされるか
わかったものではない。 いわば、ヨーコの自己防衛本能が、言葉を喉の奥にとどまらせた。
「英語で言えばぁ・・・。」
集の眼差しが、答えを求めるようにヨーコを優しく睨み付ける。
「・・・ファンネルよ。」
視線を合わせたままヨーコが答える。
「あぁ、そうそう、ファンネル。 ファンネルよねぇ。」
満足げに微笑んで、集はヨーコを跨いで立った。
無論ヨーコにたずねる迄もなく、集の明晰な頭脳はその程度の英単語は知っている。
自身の問いにヨーコが答える事こそ、集の快感なのだ。
「では、実際の使い方をお勉強致しましょうか。 山本ヨーコ。」
言葉の最後の単語には、異常に力が入っている。
「まずは・・・、細い方を可愛い子猫ちゃんの口に差し込みますの。」
集はヨーコの乳房の上にドカッと座り込み、左手でヨーコの顎を握り口を開けさせ、漏斗の細い
口を詰め込んだ。 喉の寸前までそれは入り込み、止まった。
ヨーコの乳房は、集のお尻に圧迫され、苦しそうなくらい潰れていた。
ヨーコ自身も息が詰まる思いをしていた。
「次に両足で、その可愛いお顔をしっかりと包み込みます。」
ヨーコの両耳が、集の太股にがっしりと挟まれた。
漏斗をくわえたまま、集の女陰を見る形となる。
「先程から、我慢出来ませんでしたの・・・。」
ヨーコは悪寒を感じてはいたものの、悪寒の素が何なのかが具体的には解らなかった。
しかし数秒後には具体的に解ることになった。
「やっと用をたせますわ。」
「!」
「とても綺麗なおトイレが出来ましたから。」
集はヨーコを睨み付けながら言葉を続けた。
「私は粗相をするのが嫌ですから、無論ご協力頂けますわね。」
ヨーコの顔色は見る々る青ざめていった。
逃げ場はない。 抵抗すればどうなるか解ったものではないし、抵抗手段もたかが知れている。
ヨーコがパニックに近い思考の堂々巡りをしている間に、集は漏斗を跨いだ。
「顔色が宜しくないようですわねぇ。 如何致しましたの?」
「ウ、ウゥ・・・。」
「お兄さまなら、喜んで飲んで頂けますのよ。 フフフ。」
集の微笑みは、次第にその表情を消していった。
ゆっくり目をつむって、女陰の力を抜く。
フワッと花が開いたかと思うと、怒濤の如き小水のなだれが始まった。
「ウグゥ〜!!!」
ヨーコのくぐもった声は、漏斗を伝う小水の奔流にかき消される。
「ハァァァ。 気持ちいい・・・。」
集は女として、サディストとして、とろけそうな程の快感に、ドップリとつかっていた。
その眼差しは宙を泳ぎ、焦点すら定まっていなかった。
漏斗から喉へ、そして胃へ。 漏斗からあふれた小水は、遠慮なくヨーコの顔に襲いかかる。
集とヨーコの気分の間には、天と地ほどの開きがあった。
集はこの世の悦楽を全て感じていた。
事実、彼女はこの時、めくるめくエクスタシーに達していた。
ヨーコはこの世の不快を一身に感じていた。
事実、彼女はこの時、ヘドを吐いていた。
その吐瀉物すらも小水の奔流にあらがえず、胃に戻っていった。

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リリリリリリリリ。
「うるさいなぁ。 背場! 背場!」
集の兄、究が、度重なる呼び鈴攻撃に耐えかねて、背場を呼ぶ。
「そうか、集が帰ってきた後、お母様を空港に送って行ったっけなぁ。」
リリリリリリリリ。
「ああ、もう、うるさい!」
究はゲーム雑誌をカウチに放り投げて、立ち上がった。
正面玄関の呼び鈴を押す2人の少女を、TVカメラの画面で確認してからフォンを取った。
「はい、どなたですか?」
画面の中で小柄な方がマイクに口を近付けた。
「初めまして。 白鳳院と申します。 集さんに『ご招待』されておりまして・・・」
「集のお友達? ちょっと待ってね。」
究はあまり警戒心が無いのか、それだけで簡単にロックを外した。
「どうぞぉ。」
綾乃は「嘘」をついた事に、少々とまどいを覚えたが、ヨーコの母親の言うことを信じれば
全くの嘘とは言えないし、本当に「嘘」だとすれば、まず、武道家である集が嘘をついた
事になる。 それだけが心苦しさを少しやわらげた。
そんな事を考えている間に、「さ、行きましょ。」と言うが早く、まどかは庭の中へ歩を
進めて行った。 綾乃もあわてて、それにならった。
玄関を入ると究が迎えていた。
「ちょっと待ってね。」
フォンを手に取って集の部屋の内線ダイヤルをプッシュする。
幾度かの呼び出し音の後、首をひねった。
「おかしいなぁ。 いるハズなのに。 下かな?」
究は、綾乃やまどかも『お友達』だと、勘違いしているのである。
「多分下だ。 こっちだよ。」

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「ハァァァ・・・・・。」
長い飲尿の苦しみが、集の吐息と共に終わった。
ブルっと腰を振るわせて、集は残尿を振り絞り、用をたし終えた。
ヨーコは何も言えなかった。
魂が抜けていた。 目の焦点も合っていなかった。
ただ、苦しみから解放さえたのは、良く解った。
胃の中には、胃液よりも遙かに多い小水が流れ込んでいるに違いない。
「さて、ちゃんと拭きませんとねぇ。」
集は乱暴に、ヨーコの口から漏斗を抜き取った。
間髪入れずに、放心したヨーコの顔へ、自身の女陰をこすりつけ始める。
「うぶっ! うぶっ!」
集いの女陰が口や鼻をこするたびに、呼吸が困難になる。
そんな事にはお構いなく、集の女陰がヨーコの顔を蹂躙し、尿と愛液をこすりつけ
女としての快感とサディストとしての快感を、集の脳に送り続ける。
もはや「拭く」行為ではなく、ヨーコの顔を使った「自慰」行為である。
ヨーコの吐き出す「うぶっ、うぶっ」と言う息使いが、新しい快感を集に与えた。
(お兄様なら、こうはいきませんわぁ。)
心の中ではそう思いつつ、脳は腰から膨れ上がってくる快感を溢れんばかりに溜めていく。
集の腰の動きが一層激しくなったかと思うと、その快感の受け皿が溢れた。
表面張力を振り切って、快感の洪水が集に襲いかかった。
「ああああああああああ!!!!」
部屋中に集の絶叫が響いた。
集の女陰は絶頂の潮を吹き、その快感の証はヨーコの呼吸器系に入って、むせかえらせた。
「あぁぁ・・・ぁぁ・・・」
集の腰はゆるゆると動き、やがて止まった。
「はあ、はあ、・・・素敵よ・・・山本ヨーコ・・・。」
集は力の抜けたヨーコを抱き起こし、じっくりとキスをする。
(・・・終わった・・・。)
濃厚な行為に身を任せたままのヨーコの頭の片隅に、そんな思いが浮かんだ。
絡んだ舌をヨーコの口から抜き、唾液の糸をひいたままで、集がささやいた。
「さあ、最後のレッスンを致しましょう。 これであなたとの親睦は最高に深まりますわ。」
「何・・する気・・なの?」
「冷水を、あなたの、お尻に、注入、しますのよ。」
集は呆然としたヨーコの頭でも良く解るように、一言々々、区切って言った。
ヨーコの本能が一気に甦った。
「え! ちょ、ちょっと待って!」
「あら、お元気になられましたわね。 嬉しいですわ、そんなに喜んで頂けるなんて。」
「か、浣腸・・・する気?」
集はサディスティックな笑顔を浮かべ、徐々に言葉に棘を加えていった。
「お気に召して頂けたようですわね。 山本ヨーコ。」
「・・・そんな、待ってよ。」
「あなたには選択肢も要求権もありませんことよ。 あるのは服従だけですわ。」
そんな事もまだ解らないのかと言ったような集の言葉に、ヨーコは愕然とした。
(・・・最悪・・・。)
「苦しいほど入れたりしませんわ。 そんなに入れたところで意味もありませんし。」
「なんで?」
と言ってから、直後にヨーコは後悔した。
「たくさん入れてほしいのだ」とでも下手に集が誤解したら、どうなるか・・・。
しかし、集はヨーコの質問を正確に判断した。
「少しだけ入れれば、十分だからですわ。 あとはこれを使って『自力』で出して
 頂こうと思っていますのよ。 ウフフ。」
先程までヨーコの口に入っていた漏斗を、集はもてあそんでいた。
「少しでも液体を注入してから、これをお尻に差し込んだら、どうなると思います?」
漏斗を逆流して、自分の汚物が排泄されるシーンを想像して、ヨーコは卒倒しそうになった。
「あ・・・」
言葉も出ない。 女としてそれだけは何としても避けたい。 ましてや集の前で。
「お写真のご用意も致しませんとねぇ。」
離れた床に置かれたままのカメラに、集とヨーコは同時に視線を向けた。
無論、気分は正反対であろうが。
集がクローゼットに向かう。 すぐに、大きなシリンダー型の注入器を取りだして、
部屋の片隅の水道で水を入れ始めた。
どうしようも無い。 覚悟を決める気にもなれない。 しかし、最悪の事態は確実に
目前に迫りつつある。 目の前の漏斗が最悪の拷問道具に見える。 それ以上に、集が
悪魔に見える。 その悪魔はシリンダーに半分ほどの水を入れて、迫ってくる。
自然とお尻の穴に力が入る。 でも体は震えている。 この世に神はいないのか?
集がいてヨーコがいるように、悪魔がいれば必ず神もいるハズだ。 この際、仏様でも良い。
ご先祖様でも良い。 もう、ローソンでも構わない。 誰かに助けて欲しかった。
しかし、集の構える冷たい凶器はヨーコのお尻にあてがわれた。
ヨーコの嫌いな言葉が頭に浮かんだ。
「・・・仕方がない。」
しかしヨーコは最後の抵抗とも言うべき自己主張をした。
集の加虐性を満足させるだけの効果しかないと言うことを承知しながら。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ヨーコの絶叫が部屋中に響いた。
「ヨーコさん!!」
唐突に、部屋にたった1つしかない扉が開き、綾乃が部屋に入って来た。
一瞬、口元に手を当てたものの、綾乃は鋭く集を一喝した。
「何をしているのです!」
綾乃は素早く身構えた。
集に、ヨーコへ対する隙ができた。 いつもの弓もない。
ヨーコの目に、ドアの外のまどかも目に入った。
一瞬の判断で、ヨーコは横に転がりつつ、綾乃の足元に転げよった。
自分の全裸状態も忘れて、ヨーコは綾乃とまどかが天使に見えた。
特に綾乃が。 まどかは天使と表現するには抵抗がある。
などと考えている自分に、余裕がよみがえりつつある事を、ヨーコは悟った。
「あ、あなた、どうやって!?」
集は目の前に迫ってきた綾乃に、それだけ言って固まった。
手に持つものは、水の入った浣腸用のシリンダー1本。
弓ならともかく、これ一つで綾乃と1対1で戦うのは無謀と言うより、自殺行為だと言う
ことは、集ならずともよく解っていた。
「まどか! そこのカメラのフィルムを抜いて!」
綾乃と逆に、まだ呆然としていたまどかに、ヨーコが「的確な指示」を与えた。
「ちっ!」
集の舌打ちが聞こえた。
しかし集は動けない。 綾乃は鉄壁の構えで、怒りにも似た表情を集に向けている。
目をそらせば、やられる。 まかりなりにも武道を学ぶ集には良く解っていた。
「え? えぇ、カメラ・・・、ああ、これ。」
まどかは気持ち悪そうに、部屋に入ってきてカメラを手に取った。
ご丁寧にも、フィルムを巻き戻してから、カバーを開き抜き取っている。
販売会場近くのコスプレ会場で良く撮影でもしているのか、手慣れたものだった。
「集、どうかしたのか?」
究が最後に顔を覗かせた。
集はがっくりと崩れ落ち、両手と両膝をついて、両肩を震わせた。
力無く下げた頭の下からボソボソとしたつぶやきが聞こえた。
「・・・そう、・・・お兄さまでしたの・・・。」
「あれ? 『お友達』って聞いたから・・・。 何かマズかったかな?」
そこで、集自身も気が付いた、
『他の方もお誘いしてありますので、山本さんも是非・・・。』
そう言えばこんな事を言った記憶がある。 その後、山本ヨーコは一旦自宅に帰っている・・・。
そのあとの集の思考の組立は、綾乃達の行動を、ほぼ確実に当てていた。
さすがにローソンの介入までは解らなかったが、兄の勘違いと、それに続く対応まで、
見ていたかのように、完璧に予想しえた。
「ヨーコさん、大丈夫ですか?」
綾乃はしゃがみ込みヨーコの頭を膝に抱き上げた。
「はは・・・、これ、何とかして・・・。」
両手の手錠を綾乃に見せる。
「まあ、こんなものまで・・・。」
「これでしょ!」
まどかが壁際のスイッチの側にかかっていた、簡単な造りのカギをクルクル回して見せた。
そのカギで、簡単に手錠は外れた。
「ヨーコさんの服と・・・」
綾乃が集に何か詰問している言葉が聞こえたのを最後に、ヨーコの意識はゆっくりと暗闇に
落ちていった。 とても心地よい暗闇だった。

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気が付けば車の中だった。
あたしは後部座席で、綾乃にもたれかかって寝ていた。
助手席にはまどからしい後頭部が見える。 間違いない。 バックミラー一面にオデコが映っている。
運転手はよく見えない。 でも多分、背場さんだろう。
「ん・・綾乃・・・。」
「あ、気が付きましたか、ヨーコさん。」
綾乃の笑顔が眩しい。
「え、気が付いたの?」
まどかが後ろを向いた。
やめて。 オデコが眩しい。 後ろの車のドライバー、ヘッドライトを消して。
「大丈夫ですか、ヨーコさん?」
まだ頭がハッキリしないけど、もう安心だと言うことは解る。
「うん、ありがとう、綾乃。」
「私にはぁ?」
まどかが不満げに口を尖らせている。 ここは本心を言っておこう。
「まどか・・・、ありがとう。」
「へへ〜ん。」
得意気のまどかが、得意満面で言う。
「正直で宜しい。」
「申し訳ございませんでした、山本様。」
運転席から背場さんの声が聞こえた。
「お嬢様のわがままで、とんでもない事をしてしまいまして・・・。」
「別に背場さんが悪い訳じゃないんだから、そんな。」
「いいえ、本当に申し訳ございません。 私の不徳の致す所です。」
心なしか泣いているように聞こえた。
それから10分ほど走ると、あたしの家の近くに来た。
綾乃に支えられて車から出ると、まどかと背場さんも車から出てきた。
そして、いきなり背場さんが地面に土下座して言った。
「どうか、今回のご無礼の件、内密にお願い致します! どうか、どうか!」
綾乃もまどかも声すら出せず、ただ背場さんを見下ろしたままだった。
「この老体に免じて、どうか、どうか!」
「背場さん・・・。」
あたしもその姿に、どうして良いかわからなかった。
「とにかく頭を上げて下さい。」
あたし達3人の歳を足しても、まだ足りないほどのご老人が、ただひたすらに頭を下げていた。
「背場さん。」
「お願い致します!! どうか、お願い致します!!」
「背場さん、わかりました。 あたしだって、こんな恥ずかしい話し、だれにも出来ないわよ。」
後ろの2人を見て、あたしは確認する。
「いいよね。」
「もちろんですよ。」
「ヨーコが良ければ、それでいいんじゃない。」
「ありがとうございます!!」
背場さんの嗚咽が聞こえる。
あたしは背場さんの手と肩を支えながら、立ち上がってもらった。
「2人も送ってあげて。」
背場さんは、涙で顔をクシャクシャにしながら、あたしの両手を握って、頭を下げながら
「ありがとうございます! ありがとうございます!」と幾度も繰り返していた。

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だからと言って、集をゆるすと言った覚えはない。
次の日曜日の30世紀の戦いは、荒れに荒れた。
ミッションの開始直後、大遠距離で狙撃体勢にあった「アーチャーフィッシュ」の主砲
R−4300/DDは発射直前の臨界点に達した時、宇宙を薙払うインパルス砲の照射を
受け、いきなり大爆発を起こした。 ミッション開始直前から(ちょっとズル?)臨界点に
もっていってあった、あたしの「MODEL−3」の照射が、ザクを切り裂くビームサーベル
のように(クソ! まどかの癖が感染した!)見事にR−4300/DDの砲身を切り裂いたのだ。
本体がいかに防御力を持っていようと、所詮砲身は砲身。 簡単なものだ。
両方のインパルス砲の巨大なエネルギーの爆発を受けて、「アーチャーフィッシュ」は艦首に
大破孔を生じ、ヨロヨロと回頭を始めた。 それはまだバブルボードシステムの転送が行われて
いない証拠だ。 と言うことは、集はまだ中にいる。 攻撃手段の無くなった「あれ」の中に。
他の3隻を、綾乃と紅葉に任せ、まどかのTA−25の斥力場ターボの真後ろに入って、通常では
考えられない加速と速度で、あたしは「あれ」に向かってTA−29を大加速させた。
これでもTA−25は手加減しているハズだから、ちょっと悔しい。
十数秒も経過したころ、TA−25がいきなり視界から消えた、代わりに「あれ」のお尻が丸見えに
なっていた。 作戦通りだ。 まどかはその加速を再び活かして、TA23とTA27を援護し
あたしの後ろを固めてくれる手はずだ。 いくら鈍足のTA−29とは言え、それはTA−2シリーズ
の中での話しで、他の艦種と比較すれば、出力は遙かに上回る。
ましてや、機動力をあまり考慮に入れてなさそうな、そして大破した「アーチャーフィッシュ」なら
少なく見ても互角以上、最初の速度差が大きいから圧倒的にあたしが有利だ。
1対1ならもはや勝負は見えている。
あたしは「アーチャーフィッシュ」の後方から、できるだけ「致命傷を与えない」ように、そこら
中に、それこそ手当たり次第に、出力を半分に絞ったSY−32インパルス砲と次元転換魚雷を
撃ち込んでいく。
「アーチャーフィッシュ」の装甲は、グラディウスシリーズの要塞面の天上や床が剥がれるように
次々と宇宙空間にばらまかれていく。
もう「魚」で言う所の「ヒレ」は一本も無い。 しかし「アーチャーフィッシュ」には反撃の術は無い。
もはや防戦ではなく、逃走一方だ。(あたしは「逃走」も「闘争」もできなかったんだぞ!)
修理する位なら、作り直した方が早いと思う程のダメージを与えた時、「アーチャーフィッシュ」の
動力が切れた。 反動推進エンジンの光が消え、無反動推進の重力場も反応無し。
「あいつ・・・逃げたな。」
「バブルボードの転送を確認、ミス・ヨーコ、「アーチャーフィッシュ」はプレイヤー転送により
 ミッションから離脱しました。 WASCOでも確認しております。」
アソビン教授が淡々と報告してくる。
「ミス・ヨーコ。」
「何? アソビン教授。」
「何故、撃沈なさらなかったのですか?」
意外な質問に、一瞬、虚を突かれた形になったが、まあいいか。
「んん・・・、あたしも「撃沈」されなかったから、かな。」
「はい。 TA−29に損傷はありません。」
「もちろん! さあ、みんなの応援に回るわよ。」
「了解。」
「さあ、アソビン教授・・・、ゲットレディー・・・ゴー!!」

================================================

長編の後編です。
さてさて、どちらが勝ったのでしょうか?
書いた本人、地球星人にもわからない!
どちらが勝ったか、皆さんの意見をお待ちします。(いや、マジで。)

挿絵は「族長」様より頂きました。
族長さんのH・Pは YOHKO RHAPSODY です。
是非、飛んでみて下さいね。

感想など掲示板に書き込んで頂ければありがたく思います。


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